連携システムへの取り組み

連携システムへの取り組み

安心して暮らせる町づくり

足寄町長安久津勝彦

大きな安心につながって

この4月から我妻病院がホームケアクリニックあづまという診療所になりましたが、池田院長先生に週3回国保病院の入院患者さんの診療をしてい ただいています。これまで我妻病院にかかっていた患者さんにとってみると、これまで通り池田先生に診療していただけるということで大きな安心につながっていると思います。

家族は一番困っている

困っているという人の情報を正確に察知して、どう対応していくかが大切なことです。職員一人一人が街中に出て行って、情報収集できればいいのかもしれませんが、そんなことではとても追いつきません。保健師をはじめとして、地域の民生委員さんや自治会の役員さんが身近にいる人たちですが、最初は家族だと思います。一番困っているのは家族ですし、現実は誰にも相談できない問題を抱えて困っているというのは少なくないと思います。そういった家族が「あぁ、何でも相談していいんだ」と思えるように活動していくことが総合支援相談室(ソーシャルワークセンター)の重要な役割だと思います。何でも相談できる関係づくりですね。

総合支援相談室(ソーシャルワークセンター)をすみずみまで

職員の意識改革ですね。何度も話していますが「何でも相談できるところ」ということを町民の皆さんにすみずみまで浸透していくことが一番大事だと思っています。そのためには、どんなに小さなことでも困っていると耳にしたら、すぐに職員が飛んでいくという機動的な体制と姿勢をつくっていくことです。たくさんの相談があると思いますが、親身になって話を聴かせてもらうということに尽きます。ご自宅や入院・入所しているところにすぐに出向いて行って、お会いをするのを同時進行することが必須です。相談を受ける職員の技術や知識などの能力を上げていかなければなりませんが、職員にとってはやりがいも大きいと思います。

もうその話は何度も聞いたよ、と言われるように

こちらから伝えたいことは、繰り返し、繰り返し、いろんな機会や媒体を通じて伝えていくことです。それはもう聞き飽きた、というようになればかなりいいですね。啓発というのはそのくらい徹底してやっていくことだと私は思っています。私はいろいろな会合で挨拶する機会が多くあるので、この「医療と介護・保健・福祉の連携システム」の実現に向かって、自分の父親の認知症介護の経験も含めて何度も同じような話をさせてもらっています。すると、もうその話は何度も聞いたよと言われるようになってきました。

行政と民間の情報を一度に知りえる

この4 月に開設した、足寄町福祉専門のホームページは行政と民間の情報を一度に知りえるもので、他の町村にはなかなか無いものです。足寄町のことをあまり知らない人が、医療や介護・保健・福祉分野について知りたい場合は、このホームページを見ると、公的なものも民間のものも載っているから便利だと思います。それとこのホームページのブログを読むと、町内のいろいろな事業所が、細やかにいろんな行事や事業を行っていることが判りますし、サービス事業所の敷居が低くなったような感じになって親近感が湧くものです。

楽しんで通所したくなるような

今年からいよいよ、小規模多機能型居宅介護施設や認知症高齢者グループホーム、そして高齢者の専用住宅を中核とした、生活・福祉拠点ゾーンの基本計画を作り上げることになります。施設の建物を造るのは、そう難しくはないのですが、こういった施設の担い手をどうするかということと、施設運営をどうやって行っていくかが一番肝心なことです。基本的な考え方として何度も話している循環型の支援システムを是非実現していきたいと思っています。外から無理矢理に循環をコントロールするのではなくて、利用者自身が楽しんで通所したくなるような、自ら望んで入居したくなるようなゾーンを想定しています。その実現に英知を結集していただきたいです。

夢はどんどん広がる

この生活・福祉拠点ゾーンをどこに作ろうかと多くの方々といろいろと話し合った結果、役場の北側の土地に決定させていただきました。まだそこは雑草が生えていて整地していませんが、公営住宅と生活・福祉拠点ゾーンの一体型で数年かけて作っていこうという壮大な計画です。すぐ近くには子どもセンターがあるので、作り方や配置を工夫することで高齢者と子ども達との交流ができるようにしたい。保育園の子どもたちが散歩途中に、入れ替わり立ち寄って、菜園を一緒に作るとか、夢はどんどん広がります。みんなでアイデアを出し合っていきましょう。

住民が主役だということをいつも意識して

地域の活性化や施設運営などにボランティアの活用ということをよく耳にしますが、私は最初にボランティアありきの考えではありません。サービスの提供や施設運営はずっと継続するものなので、しっかりした運営の柱を立てて、加えてボランティアという意欲的な活動が備わると地域全体のパワーが引き出されてくるのではないかと考えています。むしろそういったボランティアをサポートしていけるような陰の役割が重要だと思います。住民が主役だということをいつも意識してやっていきたいと思います。

電子ブックへ

一覧へ